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奨学生の声

奨学金の負担に苦しむ人たちの相談にはこのようなものがあります。

●保証人の母を助けたい
自分は自己破産していますが、連帯保証人である母が返済しています。母は高齢であり、いつまで払えるか分かりません。自分は障害があって働けないので、母を助けられません。

●突然請求が
親が説明をせずに私の名前で奨学金を借りていました。機構から大金を一括請求されてただ驚き、途方に暮れました。これまで一度の連絡もなく、ペナルティーの延滞金まで支払えという態度には納得できません。

●保証人に迷惑をかける位なら
失業中です。返還猶予の利用を繰り返してきましたが、年数を使い切って、もう猶予ができないと言われました。連帯保証人である父のところに請求が来ています。おじも保証人になっており、迷惑をかけたくありません。自分が死んで支払いを免れるなら、死んでしまいたい。

●結婚も出産もできません
大学卒業後、就職しましたが、うつ病になって辞めました。返済猶予の5年を使い切り、減額返還制度を利用することになりました。最長10年間の減額(半額)を毎年申請しても54歳までかかります。パートの手取りは9~10万円。減額後の返済額は1万6000円ですが、延滞すると減額が認められなくなります。とても結婚や出産は考えられません。

●自己破産しました
卒業後、父が支払うと言ってくれていましたが、突然、機構から膨らんだ延滞金も含めて請求を受けました。離婚や仕事の不安定などが重なり、うつになって支払いが苦しく、過去に遡って返還猶予を求めようとしましたが、5年以上前は役所の所得証明が取れないとして拒否されました。無理して返済を続けていましたが、精神的にも追い込まれて、自己破産をしました。

●話が違う
高校と大学の奨学金を支払えない時期があり延滞金が膨らんでいたところ、機構から、元金相当額を支払えば延滞金は免除すると言われ、まずは高校分について、長年にわたり元金相当額を支払って延滞金を免除されました。大学分も同様の処理をすると言われたため、頑張って元金相当額を返済し、延滞金の免除を求めましたが、手の平を返したように、延滞金はビタ一文まけないと言われました。話が違う、納得ができません。

●将来返せるか不安
娘が高校から大学院まで約400万円の奨学金を借りています。将来支払いが苦しくなった場合にどうすれはよいか分からず、とても心配です。

●免除の申請をさせてくれない
娘は、機構の奨学金を借りて大学生活を送っていましたが、大学1年の1月、娘が突然心肺停止になりました。その影響で、その後、両上下肢機能全廃となりました。栄養は胃に穴を開けて摂取し、今は瞬きだけでやり取りができる状態が2年続いています。当初は、家族が少しずつ奨学金を返していましたが、夫が定年で嘱託となって収入が減り、医療費もかかるために支払いができなくなりました。機構に連絡して、返還の免除を求めましたが、回復の可能性があるからと(どんな根拠があるのでしょうか)、何度か返還猶予を繰り返してからでないと免除の申請はできないと言われ、申請用紙さえ渡してくれませんでした。困って弁護士に相談し、ようやく申請書を手に入れましたが、申請には議員などの証明を求められるなど、本当に大変です。

●延滞金が壁になって
障害1級で、働くことができません。機構から裁判を起こされ、免除の申請をしました。免除の事由には該当すると思いますが、障害が発生する前に延滞金が生じていたとして、免除を認めてくれません。連帯保証人の父にも請求が行き、わずかな年金の中から、無理をして支払うことになりそうです。父は、他の兄弟3人の奨学金の保証人にもなっていて、そちらも裁判も起こされて、その支払いもしなければなりません。父は、実家の土地建物を所有しているため、破産もできない状態で、本当に苦しんでいます。

●治療に専念したいのに
大学の学費が高く、利子付きの奨学金を借りました。しかし卒業後うつ病になり、フルタイムの仕事をすることが難しいまま数年がたちました。結婚していますが、夫も家賃と生活費でぎりぎりで、奨学金の返済まで頼れません。せめて奨学金を借りていなければ、治療に専念し、もう少し希望を持てたのではと思っています。

●子どもはあきらめました
私の夫も奨学金を返しています。度重なる給与のカット、ボーナスもなし、残業代も出ません。私もパートで1日7時間働いて必死で返済していますが、滞納してしまうこともあります。子どもにかけられるお金も厳しくなってきました。仕事のために児童センターに預けるのにもお金がかかり、学校で買うものの支払いができないこともあります。元々子どもを授かりにくいこともあり、新たな家族を…と治療もしていましたが、金銭的なこともあり、諦めざるをえませんでした。延滞3か月と9か月のペナルティー、知りませんでした。本当に怖いですね。

●大学やめました
私大に通っていました。学費がとても高く、奨学金とアルバイトでやりくりしていましたが、奨学金という名の借金が増えていくのが怖く、アルバイトを増やせば授業もままならなくなり、大学をやめました。辞めたら就職は厳しいし、運良く正社員になれたので、返すことはできています。しかし、今後、私のように途中で勉学の道を閉ざされる人が出てくるのはかわいそうでなりません。

●返したくても返せない
借りたものは返すべき、多くの延滞者はそう考えていますが、仕事が見つからず、返したくても返せない。その自責の念は相当なものです。

●甘えでしょうか
奨学金は金融機関ではありません。経済的に恵まれない学生の夢を後押しするためのものです。返還猶予5年は、どんな仕事でもいいから就職しろではなく、夢の実現のためにあるのではないでしょうか。しかし、不景気で、夢を叶えられずあきらめて、なんとか返済しなければならないともがいている人たちがいることを分かってあげて下さい。


●生活保護受給中でも
病気のため、非正規で働きながら生活保護を受けています。卒業後しばらく奨学金の請求がありませんでしたが、突然、支払うよう言ってきました。もう18年位、月に1000~2000円ずつ返していますが、延滞金にあてられて元金が減りません。
注)現在の機構の制度では、生活保護受給中の方は、申請をすれば返還猶予の制度が期限の上限がなく利用できます。ただし、生活保護を受給する時点で延滞金が発生している場合は、その延滞金を解消(あるいは生活保護受給以外の理由による返還猶予等)しなければ返還猶予は認められないという扱いを機構はしているようです。