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卒論のテーマに「奨学金問題」を!

卒論のテーマに「奨学金問題」を!

卒論のテーマに「奨学金問題」を!
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奨学金問題対策全国会議     
奨学金問題と学費を考える兵庫の会


大部分の大学生にとって、もはや大学生活は「レジャーランド」「モラトリアム」ではなくなりました。
「青年の貧困化」が指摘されるなかで、大学生が抱える問題にもっと社会的に焦点があたるべきではないでしょうか。

その極めて身近でホットな問題が、「奨学金」と「ブラックバイト」です。
なかでも、「奨学金問題」は最近社会的関心が高まり、国会での論戦や安倍首相の「給付型奨学金創設」表明など、状況に大きな変化も起きつつあります。

当事者である学生が、卒論のテーマに「奨学金問題」を設定して解明することは、この動きをさらに拡大することになります。

すでに、「奨学金問題と学費を考える兵庫の会(略称:兵庫・奨学金の会)」では3人の方の卒論に協力してきました。
そこで、奨学金問題対策全国会議設立3周年集会で、「卒論のテーマを『奨学金問題』に!」と呼びかけた結果、皆さんに賛同していただきました。

ともかく、一人でも多くの学生の方に、「奨学金問題をテーマにした卒論」に取り組んでいただきたいのです。
考えられる課題例を下に列記してみました。

全国会議での体制がまだ整っていませんので、当面「兵庫・奨学金の会」が窓口として対応します。質問・協力申し込みは、「兵庫・奨学金の会」のホームページの「お問い合わせ」でお寄せください。
発表の場としては、奨学金問題対策全国会議のシンポジウムなども検討しています。

奨学金問題として解明すべき課題例

(1)「奨学金」と大学生活・意識
① なぜ、半数の大学生が奨学金を借りているのか
② どんな思いで受けているのか

☆「共通調査表」を「兵庫の会」で作成中
 (完成しだい「兵庫・奨学金の会」のホームページに掲載)

(2)日本における「学費」と「奨学金制度」の歴史
① 大学の学費が急増した理由
② なぜ国の奨学金は「貸与」だけか
③ どのような経過で「有利子奨学金」が激増したのか
④ 「受益者負担論」に説得力はあるのか

(3)日本学生支援機構の役割と問題
① 「日本育英会」から「日本学生支援機構」になったことで
  どのような変化が起きたのか
② 「厳しい取りたて」の実情
③ どのような改善を求められているのか
  「奨学金問題対策全国会議」の要求と日本学生支援機構の対応

(4)諸外国との比較
① 諸外国では「学費」と「奨学金」はどうなっているのか
② 「学費=ゼロ、給付型奨学金」の国は、
  どのような意識で制度が維持されているのか

(5)経済的、社会的及び文化的権利に関する国際(国連)規約
-教育の無償化に向け、漸進的にその導入を目指す
① 日本政府がとった経過
  なぜ、高等教育については留保されたのか
② 現状と今後の方向
  2012年に留保は撤回されたが、文科省はどうしようとしているのか

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